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PDF を iPhone に送るワークフロー (FileMagnet)

2008年10月30日 木曜日

filemagnet.pngMac OS X Hints の記事、Print to iPod touch/iPhone via FileMagnet and Automatorは、Web ページでもなんでも PDF 化して、FileMagnet (¥600) 経由で iPhone/iPod touch に送り込む作業を半自動化する、簡単な Automator ワークフローを掲載している。Automator は Mac OS X 標準の作業自動化ソフト。以下はそのワークフローの紹介。

通常、Mac 上のファイルや Web ページなどを PDF 化して FileMagnet で iPhone に送る場合、次のような手順になる。

  • 1. Safari などの「プリント…」メニューを選択して、プリントダイアログ左下の「PDF」ボタンを押し、「PDF として保存…」を選ぶ。
  • 2. 保存先を指定して「保存」ボタンを押す。
  • 3. Finder で保存先に行って、保存されている PDF を FileMagnet にドラッグ&ドロップする。
  • 4. FileMagnet に iPhone とシンクさせる。
  • 5. Mac 上の PDF ファイルを消去する。

これを半自動化する Automator ワークフローは次のように作成する。

filemagnet_automator.png

  • Automator を起動して「カスタム」の新規ワークフローを作成。
  • アクション→ライブラリから「ファイルとフォルダ」を選択。
  • 「Finder 項目を開く」を選択し、右側のワークフローフィールドにドラッグ。
  • 「このアプリケーションを開く」を FileMagnet に設定。
  • このワークフローを、/ライブラリ/PDF Services フォルダに、「PDF を iPhone に (FileMagnet)」とでも名付けて保存。

こうして Automator ワークフローを作成しておくと、上の手順は、

  • 1. Safari などの「プリント…」メニューを選択して、プリントダイアログ左下の「PDF」ボタンを押し、「PDF を iPhone に (FileMagnet)」(先ほど作成したワークフローの名前)を選ぶ。
  • 2. FileMagnet に iPhone とシンクさせる。

という2ステップになる。Mac 上に作成された PDF を消去する必要はない。これは一時ファイルとして /private/tmp フォルダに作成され、システムによって定期的に自動で消去されるからだ。もしこのオリジナルの PDF ファイルを Mac 上で見たければ、FileMagnet のリストのファイル名右側の虫眼鏡アイコンをクリックすれば、ファイルの所在が確認できる。

PDF 化してしまうことで、複雑な doc, ppt, xls ファイルを直接 iPhone に送った場合の表示トラブルも防げる。

記事へのコメントで、FileMagnet ではなく Air Sharing + Automator を使う方法、Mail を使う方法も紹介されている。Air Sharing の場合は iPhone の IP アドレスを固定にしておくか、Bonjour を使う必要があるだろう。PDF に「プリント」してメールで送信するスクリプトは、標準で用意されているから、何も新たな準備がいらないところはメリットだが、わざわざメールサーバーを介することになる点、普段遣いのアドレス宛では、Mac にも同じメールが届いてやや不経済な点などの欠点がある。状況に応じて使い分ければよさそうだ。

追記:「プリント」でPDF化して iPhone / iPod touch に送るだけなら、ACTPrinter ¥115 でさらに簡単にできるようになってしまった。iPhone・iPod touch ラボの記事が詳しい。

SmartTime

2008年10月13日 月曜日

smarttime.pngiCal のようなカレンダーと To Do を併せ持つソフトで予定を管理する場合、GTD 的には、というか Lifehack 的には、To Do をなんとなく入力していくのではなく、あるいは暫定的に To Do に放り込んだ後、カレンダー内の一定の日時に入れてしまうのが得策ではある。

最初からこれをスムーズに行なうことを目標に設計されているのが SmartTime という iPhone 用ソフト。
SmartTime ウェブサイト
SmarTime App Store リンク
デザイン(見た目という意味でも、使用感という意味でも)もなかなかいい。今のところスタンドアローンでしか機能しないが、iCal などと連係できるようになれば、とてもよいものになりそうだ。

ベータ版である現在は無料で、この無料版をダウンロードして使った人には、有料化の際に割引があるという。

iPhone / iPod touch 用語学教材:スペイン語

2008年9月28日 日曜日

spanish01.pngさて、iPhone / iPod touch 用のジェネリックなフラッシュカードは、ここですでにいくつか取り上げたが、現時点で最も強力なのは Mental Case
icon というアプリかもしれないと思っている。でもこれについてはまた改めて触れたい。

一方で、最初から特定のコンテンツを持った語学教材も、App Store にはすでに数多く出ている。その中から試してみたのは、24/7 Tutor (なんとも忙しそうな名前だ)の、スペイン語教材シリーズ。いまこの記事で書こうと思うのはこれのことだ。ずっと以前に少し齧ったスペイン語の復習ウォームアップのつもりでやってみた。現在のところ、以下のようなラインアップ。ここはスペイン語のこれだけしか出していない。(それにしても、App Store に並んでいる語学教材は、スペイン語が充実している。アメリカでの需要があるからなのだろう。それに次ぐのが日本語学習教材だろうか。)

結論から言うと、もちろん学習者のレベルが合っていればだが、かなりよくできている。基本的にやはりフラッシュカード系。各巻が7程度のユニット(それぞれ20〜30語)に分かれている。のだが、その切り分けかた、価格設定も絶妙だと思う。

spanish02.pngすべての単語に音声が付されている。よく考えられていて、フラッシュカードだけでなく、リスト表示、フラッシュカード、多肢選択、スペル文字クイズ、スペルテストからなり、順にこなしていくと無理なく進めることができる。左下の Choose Quiz を押すと、これらの Quiz Type を選択するボタンが現れる。このボタンの並び順とは一致しないが、常識的に考えて、以下のような順序で使っていけばいいだろう。

spanish03.png最初にリスト List でざっとその課の単語を眺める。単語にタッチすれば音声が流れる。

spanish04.png次にフラッシュカード Flash Card を使う。音声もめくりもオートにしておけばよい。

spanish06.png次に多肢選択 Multiple Choice。これは比較的容易だ。ここから先も、下のスピーカーアイコンをタッチすれば音声が聴ける。

spanish07.png次にパズルPuzzle に進むのがよいだろう。上で「スペル文字クイズ」と書いたものだが、簡単に言うと、吊るされる人物の絵柄のない「ハングマン」だ。それぞれの単語に使われる文字を、表の中からタッチで選んでいくのだが、最初から綴りを書くのとは違って、先頭の文字から入力する必要はない。単語の中で使われている文字でさえあれば、答える順序は問われない。また、同じ単語の中に同じ文字が複数回現れるときは、1回タッチすれば、同じ文字の箇所すべてにその文字が入る。単語に出てこない文字にミスタッチすると、右下の四角形が赤くなる。5つすべてが赤くなったらアウトだが、まずそういうことはない。かなり漠然とした記憶でも、正解にたどりつける場合がほとんどだ。こんな練習で、綴りに対する鋭敏さを養っていくことができる。

spanish08.png最後に書き込み Write In。スペルを書き込んで解答していく。これは、入力欄の下に文字数分の●が並んでいて、入力した文字ごとに、それが正しければ○、間違っていればXに変わる。この●○×は、非表示にすることもできる。

習得度は、それぞれの練習ごとに、正解率として表示される。

スペイン語の特殊記号(アクセント記号やチルダ)は、練習の中では原則無視できる。Write In で用いられる iPhone の標準キーボードでは、それらの入力も決して厄介ではないが、入力が簡単になる分、これはこれで一つの割り切りかただと思う。

間違えた単語を自動的にまとめて復習できるライトナー方式の練習の機能がないのは残念だが、自分で個々の単語に「プライオリティ=優先順位」を付けていくことで、優先順位の高い単語のみを集中して練習することは可能だ。初期画面右上の Options ボタンを押すと、この機能のオン・オフボタンが現れる。初期状態ではオフになっている。ここでオンにすると、フラッシュカードでの練習時などに、右上に Priority が表示される。最初は一律 Priority 3 になっている。それがそのままボタンになっていて、タッチすると、Priority が変更できる。これはあとでまとめて練習を繰り返したいという語彙は、Priority 1 とか 2 にしておいて、あとで Options 画面の閾値 Threshold をそれに合わせて設定すれば、絞り込んだ練習ができる。

当然と言うべきか、これだけでスペイン語が「できる」ようにはならないだろう。あえて言えば、ちょっと旅行に行ってどうにかこうにか用を足せる程度のレベルだろうか。ちょうどぼくのようにスペイン語をすこ〜しだけ知っている人がウォームアップするにはぴったりだ。

それにしても、この App Store の語学教材市場、プラトあたりの日本の業者は参入してこないのだろうか?

追記:と思っていたら、10月14日にアルクが英単語教材「キクタン」で日本の業者としては一番乗りを果たしたようだ。