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iPhone / iPod touch 用 Duden: Deutsches Universalwörterbuch と App Store での価格設定について

2008年10月3日 金曜日

iPhone / iPod touch 用の App Store に、ついに独独辞典が登場した。Duden – Deutsches Universalwörterbuch
icon。見出し語15万。これは大きい。まあ、以前から Office Bibliothek という名前で、Mac や PC で使えるデジタル版が出ていた。同じ形ですでにデジタル化されている Duden の Das große Wörterbuch der deutschen Sprache なんかも続けて iPhone 用にしてくれると嬉しいのだが。「電子辞書」ガジェットの小汚い表示、使いにくいユーザーインターフェースではなく、iPhone で見ることができるというのはやはり大きい。

ところで、問題は価格だ。App Store に出た当初は¥2900だった。それがいつの間にか¥4400になっている。どうも App Store のソフトの価格は上げたり下げたりが甚だしすぎる。

そう思っていたら、独Mac Life 誌(そう、そういう名前の雑誌がドイツには今でもあるのだ。かつて日本にもあったけれど)の記事によれば、最初́ 20 Euro で出てしまったのは App Store のミスで、今の 29.99 Euro が本来の値段なのだ、と、開発元の Paragon GmbH は言っているという。Paragon 自体のサイトでは、この説明はぼくは見つけられなかった。してみると、出てすぐに買ったぼくはラッキーだったということになりそうだが、なんだかなあ。

「駅探」もこの上なく下手なやり方で有料化して叩かれまくっている。

逆に、値段を下げてくるアプリも少なくない。レース・ゲームの Cro-Mag Rally がそうだ。当初は ¥1200 だったのをなんと ¥230 に値下げした。1000円近く、8割以上の値下げ。ぼくはどちらの値段でも買っていないので、うーむと思うだけだが、出始めに購入した人にとっては面白くないはずだ。でもどちらかというと、値下げはさほど叩かれない。当たり前か。差額で言えば有料化された「駅探」は350円だが、無料だったことからすると無限大倍(?)だからなあ。(iPhone の計算機で、0で割る割り算をやると、デカいカタカナで「エラー」と表示される。なんだか間抜けで楽しい。)

最初から、1週間だけとか、2000ダウンロードだけとか、期限を区切って無料にしてくるアプリも多い。もちろんそれならいいのだ。AirSharing も、Simplify も、Best!価格も、ぼくは速攻で入手した。

一つには、今まで Mac でも PC でも「オンラインウェア」では普通だったやり方、無償でダウンロードして試用できて、気に入って使い続けるには有償のユーザ登録をする、というやり方が App Store では不可能だということも問題なのだろう。この問題に対処する一つのやり方が期間限定無償であり、もう一つのやり方が、機能を削った無償版をリリースすることだという状態に、いまはなっているらしい。「駅探」はそのどちらでもなく、無償だとばかり思って最初から使ってきて、NaviTIMEの出来の悪さに引き比べて iPhone アプリのお手本だと絶賛してきたようなユーザが、突然有償化を告げられるという、そういうやり方をとってしまったのだった。政策のミスとしか言いようがない。それでも有料アプリのトップセラーになっているし、そのうち無償だったことは忘れられるさ、ということなのかもしれない。無償だったことを知らないユーザならば、350円はそんなに痛くはないだろう。でもぼくを含めて初期ユーザの大部分は、あ、ここは信用ならねえな、という印象を忘れることはないと思う。

# 追記:頃合いを見計らったかのように、「Yahoo!路線情報」が無料アプリとして登場した。これでいいや。

いずれにしても、App Store で購入ボタンをクリックすることが(あるいは iPhone 上でタップすることが)、まるで投機家になったような気がするのは、どうもあまりいいことではない気がする。

追記:期間限定で Aqua Forest, Neoさめがめ, Catch the Egg を無料にしたハドソンは、App Store でのアイコンに “Free Trial” という帯を入れている。この言葉だけでは期間限定無償提供なのか、デモ版なのか分からないが、いずれ有償になることを明確化する一つの工夫だと言えるだろう。また、こんなApp Store 価格更新情報サイトがもう存在するのだった。

便利だなあ。いや、喜んでいてはいけないよな、やっぱり。純正の App Store が見づらいということだし、アプリの価格がころころ変わるのもやっぱり問題だ。

ドイツ語圏関連 iPhone アプリ

2008年8月30日 土曜日

PONS Advanced Dictionary Englisch-Deutsch英和・和英辞典は『ウィズダム』が初期のトラブルを克服して App Store に再登場し、評価が高いようだ。言われているインストール時のトラブルはぼくのところでも再現して、インストール後、他のいくつかのアプリが起動できなくなった。『ウィズダム』をいったんはずして、iPhone を再起動し、『ウィズダム』を改めてインストールしたところ、その後は特に問題は起きていない。

独和や仏和もほしいところだ。EPWING形式の辞書データをそのまま持ち込める iDic は、かつて jailbreak された iPod touch での必須アプリだった。App Store での正式リリースを予定しているようだが、まだ出てきていない。weDict はいち早く無料で App Store に登場した。もともと StarDict 形式の辞書データは何でも読み込めるものだったが、App Store で手に入る weDict に最初から入っているのは WordNet と英語-中国語辞典だけで、辞書の追加は今のところできないようだ。

そんな中、ドイツの定評ある辞書、PONS シリーズが早々に App Store に現れたのは有難い。8月末時点で、以下の4本。各2900円。
PONS Advanced dictionary English-German
PONS Advanced dictionary French-German
PONS Advanced dictionary Italian-German
PONS Advanced dictionary Spanish-German
いずれも、二言語双方向で使える。ぼくは独英英独辞典を入れてみた。悪くない。これらはソフトの開発元 Paragon Software のサイトで詳細を見ることができる。

fahrplan.pngそれにしても、日本の辞書出版社はぼやぼやしすぎ。独和に限定して言えば、D学社なんて、ビジネスチャンスだと思うんだけどな。博×社のあの辞書はそもそもデジタルデータは存在しないだろうなと思うけど。デジタル系に強いような気がするS修社はどうしたのか。中途半端なS省堂は? もちろん漫画家の搾取で名を落としたS学館が手持ちのデータを iPhone 用に出してくれれば一番嬉しい。

fahrplan02.jpg辞書の話はそこまでにしておいて、ドイツにいれば使いたいのが Fahrplan という時刻表ソフト(無料)。ドイツの App Store では、一時期ダウンロード・トップの座にあったようだ。円の中に H のアイコンは、分かる人にはすぐにピンとくるはず(ドイツ語圏のバスやトラムの停留所 Haltestelle の記号だ)。出発時刻が黄色地で、到着時刻が白地で表示されるのも懐かしい。データはネット依存で、ドイツのあらゆる駅の現在時刻前後の時刻表が取得でき、遅延情報も表示される。それどころか、列車だけでなく、バスや市電までカバーしているのだ。さらに、ドイツの、と書いたが、試してみたら、Zürich でも Klagenfurt でも、Paris Nord でも Lyon-Perrache でもデータを出してきた。いったいどこまでカバーしているのだろう。これはなかなかすごい。なお、スイス鉄道に特化した SBB Fahrplan (無料)も出ている。

ベルリンの公共交通情報に限れば、Fahr-Info Berlin (無料)がなかなかすごい。これも、現在時刻直近のベルリンの Sバーン、Uバーン、バス、トラムの時刻を表示し、出発地と到着地を入力すれば「乗り換え案内」的な使い方ができる。さらに GPS とも連動していて、現在地を自動で取得することもできる(ベルリンにいないことには意味がないけど)。

ちょっと特殊なのが Cocktails(無料)。もちろんカクテル・レシピ集。よくできているのだが、これがドイツ語のみ。データはネットから取ってくるようだ。