僕はあまりたいしたゲーマーではないのだけれど、iPhone 3.0 の発表後、そのゲーム機としての可能性の拡大について、あまり指摘されていないようなのを不思議に思っていることが一つ(二つかな?)ある。
Bluetooth+WiFi での P2Pネットワークの形成は、Nintendo DS を、ドックコネクタの開放は、Wii を、脅かすことになるのではないかということだ。
DS での子どもたちの遊び方を見ていると、通信対戦の魅力が大きいことがよく分かる。それは初めにポケモンありきだったかもしれない。ポケモンが iPhone にやってくることは考えにくいが、ローカルな P2P の通信によるゲームが可能になれば、DS の魅力のかなり大きな一部を、 iPhone が備えることになるのではないか。これまでのところ、WiFi 経由で通信対戦などが可能なアプリはないわけではないが、インターネットを経由しなければならない。囲碁やチェスならば世界中の人と対戦するのもいい。しかしたとえば FlipSide5
社はマンカラやエアホッケーなど、無料でも通信対戦のできるゲームを出しているのだが、こうしたゲームが、インターネットまで出て行かずとも、手近な相手と、P2P で遊ぶことができれば、事態はかなり違ったものになってくるような気がする。
もう一つのドックコネクタの開放。これまでも、ドックコネクタをテレビに繋ぐ Apple 純正のケーブルもあったのだが、そのようにハード的には整っていても、実際にテレビに映し出せるのは、写真のスライドショーと、一部の動画だけだった。これが、サードパーティ向けに開放される。周辺機器のレパートリーが増えるであろうことばかりが話題にされている気がするが、これは、iPhone を Wii にしてしまうことにもなるはずだ。すでに iPhone 2.2 SDK に含まれていた隠し機能をハックして、バイク・レース・ゲームの Moto Chaser
をテレビ画面に映し出してプレイしている動画が、かなり前に発表されていた。
加速度センサーを備えた iPhone がテレビに繋がるということは、やはり Wii に迫ることになる。ボウリング・ゲームをテレビに繋いでプレイすることなどを考えてみればいい。
Nintendo にとっての脅威としての iPhone 3.0…。まあ、しっかりと出来上がっている生態系というものがあるから、さほど脅威ではないのかもしれない。しかし Nintendo が、自身のソフトを iPhone 向けに出してくるということは、たぶん死んでもないのだろうなあ。