Lexicon が Mac 版バージョン 1.3 から iPhone / iPod touch 版 Lexicon
へのエクスポートができるようになったので試してみた。Windows 版はなく、Mac 版(25ドル)、iPhone 版(1200円)それぞれが有料。ただし、iPhone 版を先に購入すると、Mac 版が7ドル引きで18ドルになるクーポン番号が得られる(iPhone 版の Sharing タブで options ボタンを押すと、Lexicon Coupon を表示させることができる)。
Mac 版に、データを一括インポートするのは容易で、タブ区切りテキストを用意しさえすればよい。この点は、StudyCards で Web にアップロードするのよりも簡単だ(あちらは特定のフォーマットに整形しなければならないので)。ただし、学習する言語と、その対訳のフィールドしか意味をなさない。元のデータで、品詞その他の独立したフィールドがあっても、直接活かすことはできない。品詞情報などは、Tag フィールドに改めて入れるしかなさそうだ。
Mac 版は実は LanguageSyncs というのが売り。一部の言語に関しては、基本的な単語は、入力した途端に、開発元の用意したデータベースによって、訳語が自動的に入力されるようにすることができる。とは言っても、現時点では、ドイツ語、フランス語、日本語のほんのわずかな単語に対応しているにすぎないようだ。
Mac 版で、実際の画面そのものにかぶせて現れる「チュートリアル」(英語)は分かりやすいと言えば分かりやすいが、ヘルプファイルや、開発元サイトのフォーラムは充実しているとは言いがたい。だから少し触ってみて分かった範囲で、使い方を以下に記す。
もちろん iPhone 版単体で、iPhone 上で一語一語単語のデータを入れていくこともできる。しかし iPhone 上での文字入力は周知のように少々かったるい(それにしたって、シフトJISしか使えない旧来のケータイに比べれば…とも思うが)ので、Mac で入力して iPhone に持っていくのがいい。
Mac 版から iPhone 版にデータを持っていくには、無線LANの使える環境で、Mac 版の Lexicon メニュー→ Preferendes… → Sharing で、Share my vocabulary にチェックを入れると、iPhone 版の Sharing タブからアクセスできるようになる。一語一語選択して Add Word ボタンを押すか、一括して、右上の Add All ボタンを押してインポートする。1500語に対してこの Add All をやったら、画面が固まったようになった。待ち切れずにホームボタンを押し、また Lexicon を立ち上げると、リストの後半が入っていない。もう一度同じ操作でインポートしなおすと、今度はすべて入っていた。上端のバーの時刻も動いていたし、べつにフリーズしていたわけではなさそうだ。ここはしかし作業が進行中である旨の表示があってほしいところだ。(その後、iPhone の調子がおかしくなって「復元」をするハメに…。再度 Lexicon のシンクをやってみて分かったことは、シンク中画面が固まったようになっていても、画面上端の時計が動いているようならば問題ないので、放置するべきだということだ。1500語のシンクは相当時間がかかる。シンクが完了すれば、画面が反応するようになる。それまではホームボタンを押したりしてはいけない。)
Mac 版でも iPhone 版でも、カードを次々めくっていく感覚の Practice モードでまず語彙になじみ、それから Quiz モードで確実にしていくという段取りになる。Mac 版は Practice モードでのみ、全画面表示のボタンが現れる。
Quiz は、Mac 版では Multiple Choice (4択)と Short Answer が選べる。4択は、ひたすらクリックでも使えるが、選択肢の a, b, c, d をキーボードで答え、リターンで正誤チェック、さらにリターンで次の問題に進むのがいい。Short Answer は、単語そのもの、または訳語を打ち込んでいく。たいていの場合、訳語(おそらく日本語だろう)は必ずしも一語に絞っておらず、複数書き並べている場合もあるはずで、したがって Short Answer では日本語を提示させて学習対象言語の綴りを打ち込んでいくのが現実的だろう。
iPhone 版の Quiz は、現時点では5択問題しかできない。選択肢をタッチしていく動作自体は、iPhone ならではと言うか、快適だ。
Mac 版でも iPhone 版でも、各語彙の「難易度」を3段階で設定でき、難易度別に練習することが可能になっている。この難易度はリストの中で設定することもできるし、Practice や Quiz の中で設定していくこともできる。
音声データを加えていくこともできそう(iPhone 版には明らかにそのためのフィールドがある)なのだが、そのやり方が分からない。もしかしたらまだ実装が済んでいないのかもしれない。
Mac 版では、単語をグループに分けることができるのだが、これは iPhone 版には反映されないようだ。
まだ発展途上だが、ちょっと使ってみた感触は、ぼくにとっては、StudyCards よりも Lexicon のほうが良かった。やはり自分の Mac から直接データを持っていくことができて、開発元のサーバをわざわざ経由する必要がないのがよい。今後のバージョンアップに期待しよう。
消息筋(笑)によれば、実は開発が止まってソースコードが公開されている、非常に洗練されたMac用語彙学習ソフト ProVoc の iPhone 対応が、日本の篤志家によって現在進行中らしい。これも実現が楽しみだ。
タグ: flash card, iPhone, 外国語学習