Mac で重要なポイントでありながら、あまりきちんと受け止められていないように思われるのが、操作感の統一と、UI デザインだ。
Mac 用アプリであれば、command+W を押せばウィンドウが閉じるし、command+Q を押せばアプリが終了する。ごくまれにそうでないものがあると、Mac ユーザーなら非常に苛々するものだ。
小汚い半角カナも原則排除されている。
色使いも重要だ。基本的なウィンドウ・タイトルバーなどに青という主張の強い色を使ってしまってどうにもならない Windows とは一貫して違う。
ぼくはプログラミングやアプリ開発に関してはど素人もいいところだけれど、Windows やその他のプラットフォームの開発者が Mac に参入してくると、こういう点が分かっていないことが多いように思う。
初発から300件以上が登録されていたという iPhone / iPod touch 用の App Store にも、そのへんがダメダメなものがちらほら目に付く。
これほど諸条件の整ったプラットフォームはないという iPhone/iPod touch + App Store という舞台にさまざまな開発者が登場してくれるのは嬉しいことだけれど、「デザイン」のかけらもないアプリを見せられると、ほんとうにげんなりする。
サン電子の「上海」。このゲームの本家本元を称するだけあって、ゲームそのもののチューニングはとてもいい。タッチが誤認識されることも少ないし、サクサク遊べる。しかし画面デザインは、うん、「最低」だと言っていい。
似非中国風なBGMについては不問に付そう。まずたびたび出てくる Please tap a screen (!) という英語もどきに苛々する。なぜここで不定冠詞が出てくるのか理解に苦しむ。そもそも、出店するだけで(ほぼ)世界展開になる App Store でこれはまずいのではないか。日本のそこらにいるネイティブ(英語圏の連中はピンからキリまでごまんといる)を、さほど知性があるわけではない奴でもいい、一人つかまえて相談したらこんなことにはなるまい。Windows 用ソフトは、もともと国内で閉じていてよかった気配がある。「ケータイアプリ」も当然そうだろう。Mac でははなからそれはありえなかった。iPhone ではなおさらだ。そしてそのことそのものが、開発側にとっては「ビジネスチャンス」であるはずなのだ。
そして3D景観作成ソフトででっちあげたような背景画面もなんだかなあと思うが、これ以上はなかろうと思われるのが色使いだ。
これはないだろう。なんだろう、この極彩色は。まさか表現主義ごっこのつもりではないだろう。赤に緑、青に黄色。ピンクにオレンジ。おまけに左右の三角印ボタンは無意味にうようよ動いている。センスのかけらもない、まさにナンセンスなのだ。
で、これが、Mac ユーザーから見ると、Windows 的に思える。たぶんこれは言わずもがなであって、単に、センスが悪い!と言うのがフェアなのかもしれない。(あるいはゲーセン的と言うべきか。ああいう場所の騒音にはふさわしい色使いかもしれない。)いずれにせよ、Mac 的ではないことは事実だ。
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