三草山(みくさやま)564m

ツクシ先日、こども二人を連れて能勢の三草山に行った。

能勢電鉄の山下駅9:30着。9:50の阪急バス(時刻表)に乗り、森下下車。西に向かって道路を少し歩き、右に岐尼神社を見て、左に折れ、山田川と長谷川にかかる橋を渡って、長谷川に沿って、農道と畦道を進む。

岩坪古墳慈眼寺の少し手前、小さな道標に従って左の雑木林の中の斜面を一登りすると、岩坪古墳がある。横穴式円墳遺跡。羨道部分はしっかり残っているが、崩落の危険もあるのだろう、立ち入りを禁ずる札が立ててある。天井の崩れた古墳の上から中を覗き込みながら、腹ごしらえをする。(この登りの途中、雄雌の雉を見かけた。)

[map:34.956518,135.375552]

長谷の棚田下の舗装路に戻り、慈眼寺を過ぎ、一番奥の棚田の中の道を上がっていく。道々、路傍のツクシやフキノトウを摘む。実はこれが今回一番の目当て。ここ数日の陽気ですでに花の開いてしまっているフキノトウも多かった。

才ノ神峠から15分ほどの登りで三草山山頂。今日のコースでは、岩坪古墳往復の道を除くと、この部分だけが本来の山道だった。山頂からは南面の展望がよい。東、南、西それぞれの展望を説明するプレートが設置されていて、有馬富士や、六甲山、五月山、妙見山などがはっきり見て取れる。北面は樹林のため、剣尾山などは見えない。

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三草山山頂からの展望。
(QuickTime VR。マウス操作で360度ご覧になれます。)



三草山南面の桜以前に何度か来たときは、山頂からそのまま東に向かい、ミドリシジミの保護区「ゼフィルスの森」を通って慈眼寺に下りた。今回は才ノ神峠に戻り、そこから南に、槻並(つくなみ)に向かって下る。舗装された道だ。三草山山頂も桜の名所らしいが、開花はまだだった。その南面のこのあたりでは、薮の中から枝を差し伸べた若い桜がいっぱいに花をつけていた。往路、文字通りの道草で時間がかかったので、下りはかなり急ぐ。

槻並・仁部の宇宙人槻並最奥の仁部集落では、宇宙人(?)が迎えてくれる。なんだかなあ。

そこからさらに、しっかり舗装された道路を1時間半歩く。猪名川の支流、槻並川が形づくる開けた谷だ。山里の中の立派な道には、ほとんど車が通らない。このあたり、曜日によってはミニバスが走っているらしい。猪名川町ふれあいバス。(うわ、また「ふれあい」だ。どうして日本の田舎の自治体はこうまでこの言葉が好きなのだろう? まっとうな意味を持ってこの言葉が使われている場合ももちろんあるのだろうけれど、ほとんどの場合、要するにコミュニケーション(能力)の欠如から生じる空隙を埋めるためにこの語が置かれているように思われる。つまり、「ふれあい」と口にされる場面には、ほとんどの場合、コミュニケーションの不全が存在する。ちなみに、日本全国の「ふれあい」をネタにした面白おかしい「社会学的」な語りが、パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』 (ちくま文庫)に見られる。)

槻並ずっと舗装道路歩きでは疲れるし退屈なので、ところどころ並行して通っている農道を歩く。

首案山子宇宙人にひきつづき、ちょっとぎょっとさせてくれるのがこの案山子(?)。農家の人がかつて洋品店でもやっていて、転用したのか。なかなかシュールなセンスである。

このへんも、路傍にはつくしがたくさん。でもほとんどは頭が開ききってしまっている。才ノ神峠に登り着くまでにずいぶん採ったことでもあり、こどもたちももう摘もうとはしない。

tsukunami.jpg延々と歩いて、槻並川が猪名川に合流する地点、屏風岩のところで道も交通量の多い川西篠山線に出る。2時に三草山山頂をあとにして、4時屏風岩発のバスにちょうど間に合った。バスを日生中央駅で降り、能勢電鉄に乗って帰る。

フキノトウは蕗味噌や天ぷらに。ツクシは佃煮にして、こどもの友だちの家や先生に「お裾分け」されていった模様。小学校の先生はツクシを食べたことがなかったらしい。ちょっと驚き。

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