ラン・ローラ・ランの中のトラル

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Lola rennt

最近復活した The Glory of Carniola に出ていた記事。Run, Tolar, Run。何回も観たはずなのに、これは僕も気がつかなかった。1998年のドイツ映画で、かなりヒットした『ラン・ローラ・ラン』 Lola rennt の中に、スロヴェニアのトラル札を拡大した画像が出ていたのだ。その「第二ラウンド」で、ローラが父親を人質に銀行の現金出納窓口に入り込んで10万マルクを要求するシーン。その窓口後方の壁に、大きく引き伸ばされた100トラル札の画像が掲げられているのだった。なんで?

このトラル札が造られたのはスロヴェニア独立の年1992年。フランカ・ポテンテ主演、トム・テュクヴァ監督の『ラン・ローラ・ラン』が公開されたのは1998年。ドイツの通貨がマルクからユーロに替わったのが2002年1月だから、ローラはまだユーロではなくてマルクを要求している。

ローラの父親の銀行は Deutscher Transfer (もちろん架空)ということになっていて、名前からして外国との間の送金業務を柱にしているかしてきたはずで、そこに外国紙幣が飾られていてもおかしくはない。でもこんなところにトラルがあった、というのはやはり意外だった。そしてそれがなぜトラルでなければならなかったのかはまだ分からない。

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出所

ここに出てくる100トラル札に描かれているのはスロヴェニア印象派の画家リハルト・ヤコピッチ Rihard Jakopič (1869-1943)。

ユーゴスラヴィアのディナルに替わって登場したスロヴェニアの通貨トラルは、The Glory of Carniola でも触れられているとおり、来年早々にユーロに置き換わる。100トラルは現在日本円にして62円弱。スロヴェニア国内だと、やっぱり100円くらいの感じがしていて、在SLO中はさんざんお世話になった札だ。それが、それだけではなくあらゆるトラル札・硬貨がなくなってしまうのは少々さびしい気がする。

ついでに、トラルの話には関係ないけれど、今回ドイツの Wikipedia の記述を見ていて、『ラン・ローラ・ラン』の作中、マーニ(モーリツ・ブライプトロイ)にテレフォンカードを貸してくれる盲目の老女を演じているのは、ブライプトロイの実の母親、モニカ・ブライプトロイだということを初めて知った。

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