中国にとっての外国語

中国のプロ翻訳者6万人 – nikkeibp.jp -

この手のニュース記事に脊髄反射的に反応してばかりいてもろくなブログにならないよなとは思いながらまたコメント。
「2003年末―2005年末、英語、フランス語、日本語の試験を受けた人は延べ1万7704人となり、合格した人数は3975人」って、どういう試験だか記事からはさっぱり分からないからなんとも言えないし、合格者が二割ちょっとなのをどう評するべきなのかも分からない。

たぶん、アメリカと同じで、優秀な人はものすごく優秀な国なんだという気がする(なにせ母数がすごいし)けれど…。

1988年にドイツへ行って、まずドイツ語学校に行かされた時、同じクラスにやたらに中国人(大陸の)がいたのを覚えている(翌年に第二次天安門事件が起こった)。どうもあの頃、DAAD(ドイツ学術交流会)が意図的政策的に中国から多くの留学生を採っていたらしい。当時、DAADの奨学金を取るための試験も、中国ではひどく簡単だったというような話を聞いた(僕はえらく苦労して、色々な人に助けていただいた)。それにしてもあれはひどかったな。彼らと同じクラスに押し込まれていたのだから、僕もひどかったのかもしれない(いや、あれはドイツの大学入学資格ドイツ語試験を受ける学生に特化したクラスだったから、色々なのがいたのだ、と言い訳しておこう)けれど、それにしてもすごかった。15人くらいのクラスの1/3ほどいた。

今でも相変わらずなのかもしれないが、当時、日本人や韓国人は文法は完璧だが実際の運用は、などと言われていた。それは当時まあ当たっていた。文法的なテストとなると、韓国人や日本人がえらくよい点を取る。で、中国から来た連中は、「同じアジア」なんてことはまるでなくて、文法まるでダメ。文法的にいい加減でもしゃべることはしゃべるかというとそうでもなかった。何より発音がすごくて、彼らがドイツ語で発言しても、何を言っているんだかさっぱり分からなかった。もちろん、日本人としては、ひどいドイツ語でも日本的にひどいドイツ語なら理解しやすい。でもそれを差し引いても、中国的にひどい彼らのドイツ語はすさまじかったように思う。

でも多分、すでに書いたように母数が大きいのだから、これっぽっちではサンプルは小さすぎたのだと思う。すごい人はすごいに違いない。

中島由美さんが、スロヴェニア語に本来はそなわっているピッチ・アクセント(たとえば橋と箸のような)を掴まえるのに、日本人は圧倒的に有利だという話を書いていた。たぶんその点では中国人も有利だろう。そういうメリットは、しかしドイツ語ではないし、スロヴェニア語でもピッチ・アクセントはストレス・アクセントに置き換わりつつあるようだ。残念。

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