リュブリャーナのクリスマスの?市

bozic00.jpg

今頃、という感じだけれども、リュブリャーナのクリスマスの市のことをまだ書いていなかった。準備が始まったのが12月に入ってからだったと思う。三本橋を中心として、橋から南のリュブリャニツァ川右岸のツァンカル河岸 Cankarjevo nabrežje と、青空市場の三本橋寄りの一角、Pogačarjev trgに屋台が並び、そして三本橋のプレシェレン広場側に食べ物や飲み物の店が少々。

これが、あんまり「クリスマスの」市ではない。典型的な(というか、僕らが勝手に典型だと思い込んでいる)ドイツあたりのものと比べてということだが。

まず屋台は木小屋ではない。真っ白に塗られた金属の箱で、上には三角形に骨組みが組まれ、そこに電飾が付く。その頂点は、小さな三角の赤い帽子のようになっている。
bozic01.jpg

第二に、特にクリスマスらしい品を売る店は多くない。蜜蝋のろうそくは普段から売っているし、そのほかは、小さな本屋のブースとか、アクセサリを売る店とか、なぜか下着屋まであった。特に多いのはニットの帽子や手袋を売る店。サンタクロースの赤い帽子を売っている店もあったことはあったけれど、ここらへんは、ホットワイン kuhano vino と同様、いかにも「冬」という感じではあっても、「クリスマス」という感じではない。踊るサンタクロースなどのキッチュな玩具を売っている二三の屋台は、なぜかみんなアジア(おそらく中国)人がやっていた。
bozic02.jpg

第三に、クリスマスを過ぎても多くの屋台は営業していた。ドイツだと、23日か24日の昼ぐらいで、すべて店を畳んでしまう。

たぶんドイツなどと比較するのがいけないのであって、この小規模で地味な「冬の」市あるいは「年末の」市は、いかにもリュブリャーナらしいと見るべきなのだ。以前に書いたように、プレシェレン広場には、巨大な樅の木が立てられ、周囲の中空には、流れ星を模した電飾がまばらに飾られる。電球は、そのままの黄色い光を放つものと、青い光のものがバランスよく配され、屋台の屋根の電飾や、城山の西側斜面にばらまかれたように灯る光や、青や赤や黄に切り替わる城のライトアップとあいまってリュブリャーナ旧市街の夜を飾り、それはそれでとてもセンスの良い美しさだったと言える。そしてクリスマスで終わりでないのは、前に書いた大晦日までを計算に入れていたからだろう。

クリスマスの一週間前ぐらいから、青空市場では生の樅の木を並べて売り始めた。ネットで枝をくるんで、抱えて帰っていく人がいる。(24日になっても、かなり売れ残っていたのは、どうしたのか、少し気になるが。)

コメントをどうぞ