リュブリャーナの楽譜屋とシュケルヤンツ

リュブリャーナのフランス革命広場 Trg francoske revolucije のすぐ東の脇、クリジャンケの向かいに、Hartman という楽譜屋がある。(市街の北西部には楽器の店も持っているようだ。)ウチから大学に向かう途中にあたるので、入ってみた。無愛想なひげの男が店番(店主?)で、奥にはCDのコーナーもある。下の写真は店のサイトから拝借。

Hartman

とりあえずヴァイオリンの楽譜のコーナーをざっと見て、まず買ったのは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番イ長調。子供の頃に使ったスズキの教則本でしか持っていなかった。鈴木慎一はある意味でたしかにすぐれた教育者ではあったと思うが、フィンガリングのセンスはあまりなかった。どうも「左手のフレーム」という観念がなかったようで、それがむしろ崩れてしまうような指使いが多い。今から思うと、あの楽譜のフィンガリングでずいぶん無駄な苦労をしていたような気がする。で、その子供の時以来ほとんど弾いていなかったこの曲、一応「原典版」を謳っているヘンレ版も見てみようかなと思いついた。こちらのフィンガリングは Kurt Guntner。ヘンレはドイツの有名な楽譜出版社で、べつにこんな楽譜、日本でもどこでも手に入るのだけれど。

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当地ならではというのは、スロヴェニアの作曲家の作品。こういう楽譜は、他ではあまり見ないから興味深い。譜面をぱらぱらと見て、あまりアヴァンギャルドだったり厄介すぎることのなさそうなもの、かつ手頃な値段のものということで、シュケルヤンツ L. M. Škerjanc の『ロマンティックな間奏曲』というヴァイオリンとピアノのための小品を選んだ。この作曲家のことは何も知らなかったのだけれど、あとで調べてみると、1900年グラーツ(オーストリア)生まれの作曲家、1973年没。リュブリャーナ、プラハ、ウィーンで学び、さらに作曲をパリで、指揮をバーゼルで学んだという。1926年から1970年にいたるまで、リュブリャーナの音楽大学の作曲科教授だったようで、2001年にはその記念切手も出ている。調べて、まずひっかかってきたのはこの切手に関するスロヴェニア郵便のページだった。しかし107トラルって、半端な額だなあ。

Skerjanc

僕は視唱は苦手で、楽器がないと楽譜が読めないというシロートだから、曲が本当に面白いかどうかはこれから弾いてみないと分からない。

その他の Škerjanc 関連リンク:

ヴィオラと弦楽オーケストラのための協奏曲のスコア抜粋

フランツェ・プレシェレンの詩によるカンタータのLP

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