今のスロヴェニアのスーパーには実にさまざまなものが置いてあって、なかなか楽しいものがありますな。特に食品はサライェヴォ産のオリーブ、ハンガリー産のジュース、クロアチア産のアンチョビ、オーストリア産のスナック菓子などなど。
しかしかなりびっくりしたのが今回のチラシのこれ。まあクリックして拡大なさってごらんになってください。なんとハルモニカであります。
harmonika といっても日本で言うハーモニカではない。ハーモニカぐらいスーパーに置いてあってもいかほど驚きもせんが、スロヴェニアで言う harmonika とはアコーデオンのことなんであります。それがハム1キロ1399トラルだのワイン1L399トラルだのと並んで59万9900トラルという大特価で、大判で20ページにおよぶチラシの第一ページを飾ってしまうんだからすごいもんです。ランズィンゲル(おそらくドイツ起源の名前で、ドイツ語読みならランツィンガーでしょうが)というのはスロヴェニアで最も有名なアコーデオンメーカーで、ロイゼータ・スラカ・アンサンブルやフランツァ・ミヘリチャ・アンサンブルやブラネタ・クラウジャルヤ・アンサンブルや、アコーデオン世界チャンピオンのデニス・ノヴァートが使っておるのである、そう書いてありますな。どの名前も無知な私は全然分かりませんが(アコーデオン世界チャンピオンなるものがあるというのも初めて知った次第)。
そう言えば、前にちょっと書いたアウセニク兄弟の音楽にもアコーデオンは不可欠。そしてまた思い出したのは、この夏、「博物館列車」という、要するに蒸気機関車を引っ張りだして乗せてくれるツアーに参加したのですが(その話はまた改めて書くやもしれません)、その時に、往年の衣装を身に着けた駅員や兵隊さんにまじって、走行中、半ズボンの少年が客車を回りながら、アコーデオン一台で一人で楽を奏でておったのですな。それはまた見事な演奏でした。
とまあそんなわけで、スロヴェニアに根を下ろしたアコーデオンのその根の深さ太さを改めて認識させられたチラシではありました。

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これ、かなりウケるけど・・・俺もこんなのを始めてみた。アコーデオンってのは、ここスロベニアにはいかにもポピュラーな楽器だ。スロベニア人でいることを硬く一方的に解るようなやつ(いかにも多いけど、そんな人間)はアコーデオンを嫌いなやつはスロベニア人じゃないって思うひとまでいるし。スロベニアのnarodno zabavna glasbaーポピュラー民俗音楽(って言えるかな?)、つまり仮に言えば、(同じなわけじゃないけどね)日本の演歌みたいなもんにはなくてはならない楽器だ。ポルカとか、そんなもんのことだ。(ちなみに、ポルカはもともとはスロベニアの音楽らしい。絶対アメリカでそれでスロベニア人を嫌うアメリカ人はいるはず・・・)
しかも、チラシで売っているとは・・・俺もビビる、それは。なんだか、日本だったら、チラシに酒の瓶の隣に三味線の写真と値段が載ったようなもんなのかな・・・なんだか、ありえなくない?
この本文は、60歳前後のおじさんを意識したスタイルで書いたんだけれど、コメントは地に戻そう。
cornelius さん、すっかり stalni gost (でいいんだっけ、常連客)になってくれてますね。どうも。
そうか、あのチラシはスロヴェニア人もびっくりだったのか。うーん、酒に三味線ねえ…。確かに喩えとしては正確かもしれない。ありえなさそうだけれど、一般に日本人は商業的に作り出されるブームに弱い人たちだから、三味線ブームのようなものが生じれば、そういうスーパーのチラシも考えられないではない。
よし、アコーディオン、半額だし、ひとつ、お土産に買って帰るか…。(たぶん、しない。)
ポルカはふつうボヘミア(チェコ)起源ということにされているらしいけれど、スロヴェニアでも不思議はないなあ。少なくとも、Gorenjska polka と呼ばれるものはあるわけだしね。