この前、カレーソーセージをネタにしたら、Uwe Tim による小説、
『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』 の邦訳が出ていて、この浅井晶子さんの翻訳であわてて読んだ。レーナと呼ばれるある女性の愛の物語が、一般に流布しているベルリン起源説とはちがった、ハンブルクを舞台としたカレーソーセージの起源神話となり、それがさらにそのまま戦中戦後のドイツの歴史の語りにもなっている。一人の女性に焦点化した戦争時代の物語という意味では一頃までのNHKの朝ドラに重なるのだが、ウーヴェ・ティムのストーリーテラーとしての力は確かなものだし、翻訳もなかなかいい。訳者とともに、自分は「本物の」カレーソーセージを食べたことがないのかも知れぬ、という気にさせられる。
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