Hikaru no Go

これも去年の夏、デュースブルクの駅構内の書店で、『ヒカルの碁』のドイツ語版を見つけて手に取った。
hikaru.jpgHikaru no go Bd. 1 (BEST OF BANZAI! /…
この3月(2005年)までに、第3巻までが出ている。

ふだんあまりテレビも見ないので、『ヒカルの碁』の名前は耳にしていたけれど、それまで読んだことがなかった。滞在先のホテルで寝転がって読んだら、これが面白い。残念ながらそのときはドイツ版は第1巻しか出ておらず、帰国してから貸しビデオ屋で借りまくってアニメですべて見た(いかにも AVEX らしい、たいした収録時間でもないのにわざわざ片面二層にした DVD)。

ドイツでは、早くから輸入されて、もう百回ぐらい再放送されているのではないかと思われる『ハイジ』などを除くと、日本のアニメが入り込むのは遅かった。その点ではアメリカはもちろんのこと、フランスも、ドイツに比べればずっと早かったはずだ。(『ヒカル』もドイツではアニメ放映はまだではないかと思う。)
コミックも同様で、ハンブルクの出版社 Carlsen が次々に日本の漫画の翻訳を出し始めたのは、ほんの数年前のことではないか。最初は高橋留美子作品やドラゴンボールだった。

(前に偶然見つけてのけぞったのがチューリヒ大学のサイトの中のこのページ。どうやらハイジは Mac ユーザーであるらしい。)

もともとドイツは、一コママンガ的なものの伝統はあるし、絵本にもすぐれたものが多いことはよく知られているところだが、ストーリーマンガの文化には見るべきものがほとんどない。日本ではとうの昔に崩壊した「マンガはくだらないもの、子供のもの」という認識が、ごく最近まで根強かったように思う。以前からよく読まれていたのは、フランス産の『アステリクス』とか、アメリカ産の『ヘーガー』ぐらいか。

『ヒカル』は絵はきれいだし、佐為という特別な存在を除いてリアリスティックだし、暴力はないし、それでいてストーリー展開に緊張感があるし、囲碁自体、ドイツ人が好みそうだし、そこそこ売れていきそうだ。

囲碁と言えば、GNU Go というオープンソースの囲碁ソフトがあり、その Mac OS X 版に “goban” (フリーウェア)がある。
goban.png
他の人とオンラインで対局したり、ネット上で手に入る棋譜や定石辞典を読んだりするのにも使えて、おそらくはそちらのほうが肝心なのだろうが、コンピュータ相手の対局もできる。この思考エンジンが、ちょっと強い人からは弱い弱いと言われているのだけれど、僕にはたまに遊ぶのにちょうどいい。盤のサイズも七路盤から十九路盤まで変えられるが、僕は九路盤にして二目置いてやっと勝つか負けるかというレベルなのだ。
この”goban” のWebサイトには
「ヒカルと佐為のように、Mac で碁を打とう!」
と書かれていて、英語版『ヒカルの碁』から取られたらしい画像にリンクしている。ヒカルがインターネットカフェでCRTタイプの iMac を使ってネット碁を打つシーンだ。ドイツ語版コミックが出る以前から、ヨーロッパの囲碁ファンも英語版を通じて『ヒカルの碁』を知っていたのだろう。
そしてこの “goban” を開発してくれているのは Sente (先手?)を名乗る、おそらくはスイスの連中。さすがハイジも Mac を使う国だけのことはある…。

コメント / トラックバック1件

  1. どんな囲碁ソフトをやりたい?
    ■囲碁ソフトがマンネリしすぎ。

     最近、囲碁ソフトが出なくてつまんないです。
     PS2ではもう囲碁ソフトが1年近く出てない気がするし、
     GBA…

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