
Solino←ドイツ語版DVD。PAL方式なので、日本の家電DVDプレイヤーでは再生できない。
ファティフ・アキン作品紹介の続き。
1964年、アマート一家は故郷の南イタリアの田舎町ソリーノを離れ、北ドイツ(ルール工業地帯のデュースブルク)に移住する。製鉄と炭坑と雪(!)のある町。だがパスタは? ピッツァは? そこで一家はルール地方最初のピッツェリアを開いて大当たりする。母親のローザ(アントネッラ・アッティーリ)が必死で料理し、父親のロマーノ(ジジ・サヴォイア)が女性客に鼻の下を長くしているうちに、二人の息子たちジャンカルロ(モーリツ・ブライプトロイ)とジジ(バーナビー・メチュラット)は同じ女の子(ヨー:パトリツィア・ツィオルコウスカ)を愛するようになる。ジャンカルロはいかがわしい仲間と遊び歩き、ジジは映画製作を志すが、ロマーノは理解しようとしない。10年後、ローザは疲れ果て、家族は壊れ、ジャンカルロとジジの兄弟も不和となる。さらに10年後、二人がソリーノで再会したとき、それぞれの人生はどうなっていたか…。
2002年の本作 “Solino“ はアキンが初めて自作脚本ではなく、他人(Ruth Toma)の物語の映画化を試みたもの。イタリアからの移民一家の物語は、自身トルコ系移民の子であるアキンには思い入れ深いものがあったようで、しっとりとした佳品に仕上がっている。繰り返し見たくなる映画の一つ。
台本も演出もいいからということもあるだろうが、俳優たちがみんなうまい。両親役のアッティーリとサヴォイアも、中心となるジャンカルロとジジの兄弟を演じるブライプトロイとメチュラットもいいし、何よりその少年時代を演じるミケーレ・ラニエリと、特にニコラ・クトゥリネッリがいい(『ベルンの奇跡』のクラムロートとはえらい違いだ)。ヨーを演じるツィオルコウスカもうまいし、アーダを演じるティツィアーナ・ロダートもとても魅力的だ。いや、写真屋のクラウゼンさんを演じるヘルマン・ラウゼだって、ジジあこがれの映画監督バルディを演じるヴィンチェント・スキアヴェッリだっていい。つまり(アキン映画ではいつもそうだけれど)キャスティングにも隙がないのだ。
LINKS
映画 Solino 公式ホームページ。(ドイツ語)
映画 Solino についてのファティフ・アキンへのインタビュー(ドイツ語)
映画 Solino の紹介と批評。詳しい梗概もあり。(ドイツ語)
映画 Solino の紹介と批評。(英語)
映画 Solino を素材にした Goethe-Institut のドイツ語学習ページ。
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